心のつぶやき
  • No.09今、この国で・・・
No.09 今、この国で・・・

 東日本大震災後、繰り返し、隙間なく報道され続けた地震と津波の爪痕、そして福島第一原発の状況、目に見えない放射性物質の影響、おさまらない余震、大切な人や物を一度に亡くした人たちの表情や言葉に、遠く離れた福岡に暮らしている私でさえ、未だ経験したことのない心理状態になりました。 子どもの頃流行ったけど、怖くて手に取ることもできなかった「日本沈没」という小説のことが脳裏に浮かび、恐怖に震えました。

 あの日からもうすぐ2か月です。
 亡くした人も、物も、もう決して戻ることはない、あの変わり果てた景色の中から、心を合わせ、力を合わせて、笑顔や笑い声とともに歩き出そうとしている人たちに対して、私は人としてのその力強さに、頭が下がる思いです。
 一方で現地には、福岡に暮らす私には想像を絶する程の、凄まじい現実とさまざまな心のありようが渦巻いているに違いありません。

 そんな現地に派遣されるSCに応募するため調整を図りましたが、叶いませんでした。
今、この国で私のできることは、自分に与えられた臨床心理士としての日常の仕事を粛々とやっていくことなんだ、と改めて思いました。 それともう一つ、たゆまぬ「節電」です。

 被災地に向けて心を寄せ、それぞれに自分のできることを具体的な行動として、やっていきましょう。

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